中小企業では、残業代を含めていくらと表示する会社が多いと存じますが、よく聞かれますので投稿いたします。

たとえば、月給25万円の中に20時間の残業代を含めるには、いくらを固定残業代にすればよいでしょう?
ただし、月所定労働時間は165時間とします。

250,000=Z(基本給)+Y(固定残)
Y=1.25Z÷月所定労働時間×20時間

上記の連立方程式を計算すると以下のようになります。

Z+1.25Z÷165×20=250,000
190Z÷165=250,000
190Z=41,250,000
Z=217,105.263…
≠217,105(1円未満切り捨て)

※1円未満切り捨ては、固定残業代の端数分が不足しないようにするためです。

よって、固定残業代は、
250,000円-217,105円=32,895円となります。

実際に使う際は、

基本給=月給×月所定労働時間÷(月所定労働時間+固定残業時間×1.25)

をすると出てきます。ただし、月所定労働時間で割って最低賃金を割らないように気をつけましょう。

その他にも、色々と法律上の注意事項がありますので、後々のトラブルを考えるのであれば、やらない方が良いと思います。導入される場合は専門家にご相談ください。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。